多くの高校に硬式野球部がある。当たり前と言えば当たり前。歴史を積み重ねて数十年、または開学と同時に1世紀を超えたところも多く、入学、入部する生徒にとってはもはや歴史は関係ないのかもしれない。石巻好文館高校は以前、石巻女子高校であり、平成18年に共学化された。やはり女子高だけに今も女子の比率が高く、7体3ぐらいだろうか。それでも近年は男子の比率も徐々に増えてきた。現在は老朽化した校舎の改築で仮設校舎での勉学に励む。令和3年の開設を目指しており、いずれは生徒の割合もちょうどよいぐらいになるだろう。
当然ながら女子高時代に野球部はなかった。それから10年余が過ぎた現在、マネジャーを含めて17人が所属する。今季は秋季大会で敗れたものの、1年生のみで戦った準公式戦の大会では地区ナンバー1となった。創部以来初のタイトル。今年は仙台圏域での練習試合も数多く重ね、力は備わってきており、今冬のトレーニングが来季を占う。
勝てるようになると、目先の勝利しか考えなくなる。部活があって当たり前、勝って当たり前。それでは心が育たない。やはり原点を見つけなおすことは必要だ。先日、硬式野球部親の会が主催する講演会が仮設校舎内であった。講師は元同校野球部マネジャーの日野朱夏さん(27)。高校時代の3年間を野球部創部のために尽くした立役者。愛好会、同好会と進み、日野さんが3年生のときに初めて部に昇格した。強さを追求するのではなく、野球ができる環境を整えることに青春を捧げた人だった。
彼女らの功績がなければ今の野球部は存在していなかったのかもしれない。現に石巻好文館高校にはサッカー部やラグビー部など男子中心の部活は今もない。野球部があること自体が奇跡かもしれない。彼女たちは情熱を注ぎ続ければ芽が出ることを体現した。それを受け入れてくれた学校の理解度も大きい。講演を聞いた生徒たちは「今を当たり前と感じず、野球ができる喜びに感謝しながら一戦一戦戦い抜く」と日野さんに伝えた。先輩から後輩たちには「諦めなければ夢はかなう」とメッセージが託された。
石巻好文館高校野球部の夏の大会は初めて挑んだ平成20年の0対28から始まった。まだ10年余り。歴史は浅いが、石を少しずつ積み重ねていけばそこに石垣ができ、やがて城が建つ。石垣が隙間だらけで揺らぐようなら、やがて崩落する。過去を知り、現在に生かし、未来につなぐ。講演会で生徒が得た経験は大きい。立派な石をまた一つ積み重ねてくれるだろう。
今年は5年前と同じカレンダーまわりで、
11日が金曜日。
例年より思い出すことの多い1日でした。
テレビの特集を見たり新聞を読んだりすると、
自分の心の中の思いや記憶が薄れていることを感じると同時に、
変わらぬ被災者のみなさんのお気持ちや姿、5年経った現実がそこにはあることを、
あらためて実感しました。
自分は何をすればいいのかな...。
今年もすすめの涙ですが、
『きぼうのきずな ひとつ。』への気持ちを送金しました。
何かのお役にたてれば幸いです。
被災地の復興は遅々として進まず、特に雄勝は人の住めない所に、9.7mの防潮堤が出来てしまうとんでもない漁村になりそうです。行政の計画している鎮魂の森と湾を見渡せる反対側の民地に彼岸花を植え、祈りの場にする活動をしています。
もう5年目に入り、いろんな助成金や補助金が無くなってきている今になって、被災者自身で考え、本当に必要な場所を造り始めているのが現状です。
深秋の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。また、本校へのご支援に心より感謝申し上げます。
さて、今年度石巻市の情報システムの更新により新たに門脇中学校のホームページをつくりました。そこで平成24年度に本校武道場にご支援いただきました「柏陵館」の看板を掲載しました。また、本校から貴団体へリンクさせていただき、本校ホームページ「輝け柏陵魂!」に掲載いたしました。本校の男子剣道部は今年度宮城県中学校総合大会で優勝し8月に高知県で行われた全国中学校剣道大会に出場しました。これも、ひとえに御団体の皆様のご支援の賜物と感謝申し上げます。
今後とも本校の生徒の活動を見守っていただきますようお願い申し上げ、御礼といたします。
平成26年10月吉日
石巻市立門脇中学校 校長 山田元郎
2014年3月8日(土)つくし野コミュニティセンターにて開催された講演会
『3.11被災地は今… 知られざる復興課題 ~石巻日日新聞社の記者が語る~』に於いて、集まった義援金で薪ストーブ、お釜とセイロが購入され、東松島市立赤井小学校の子ども達から素敵なお礼状が届きました。
2014年3月8日(土)つくし野コミュニティセンターにて開催された講演会
『3.11被災地は今… 知られざる復興課題 ~石巻日日新聞社の記者が語る~』に於いて、ご来場下さった方々より感想を頂きました。
★外処さんの語り口が、とても聞きやすく、心に入ってきました。
★最初の3分間の映像は、これまでに見たどの映像よりも訴えるものがあったわねぇ。
★改めて、被災地での被災者の方々のご苦労がしのばれる、素晴らしい講演でした。
★お話を聞くチャンスを与えていただき、ありがとうございました。
★これからも応援していきますね。
★一度は、復興視察のためにも、被災地を訪ねたいですね。
盛夏の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
このたびは、多大なるご支援並びに励ましのお言葉をいただき、心より御礼申し上げます。
さて、過日、本校では、無事に第1学期を終えることができました。4月、新たに元気いっぱいの1年生12名を迎え、総勢157名でスタートしました。5月の運動会に始まり、遠足、宿泊体験学習、サッカー教室、隣接している小学校のプールを借りての水泳と子どもたちが楽しみにしていた行事等を行うことができました。また、昨年の9月に完成した仮設校舎には理科室、家庭科室、図書室等が整備され、実験、調理実習といったより充実した学習活動も展開できるようになりました。休み時間には、図書室に多くの児童が集まり、笑顔で大好きな本を選んでいる姿も見られるようになりました。2学期も校歌の歌詞にある「さあ、てをとって、てをとって、すすもうよ」の気持ちをもって、子どもたちとともに、前に進んでいきたいと思います。
震災当初は、校舎の焼失、教材・教具や学用品の不足、心のケアへの対応など、復旧・復興への様々な課題に直面しておりましたが、皆様より温かいご支援をいただき、一つ一つの課題を解決することにより子どもたちの笑顔が増えたことが、私たちにとって何よりの喜びです。震災から2年4ヵ月となる今も尚、こうして本校のために深甚なるお心遣いを賜り心より感謝申し上げます。
復旧・復興に向けた険しい道のりは今後も続くものと思います。しかし、私ども教職員一同は、これまで同様に子どもたちの平穏にして充実した学校生活、そして学校教育目標「共に学び、共に生きる本当の喜びを創り出そうとする子ども~みんな幸せ、だからこそ、我も幸せと心から思える子ども~」の実現に向け、力を結集して努力していく覚悟でおります。今後とも、これまで同様に温かく見守っていただければ幸甚に存じます。
甚だ略儀ではありますが、報告かたがたご支援への御礼にかえさせていただきたいと思います。
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